国内向け移動式破砕機等のラインナップを拡充
2024/04/11
株式会社栗本鐵工所(本社:大阪市西区、代表取締役社長:菊本一高、以下「当社」)は、TEREXグループ※1の移動式破砕機等※2(以下、モバイル機)の取り扱い機種を拡充し、2024年4月より本格的に販売を開始します。
今回拡充した機種は、小型自走式破砕機・スクリーンなどを製造するEvoQuip社※3(エボクイップ・北アイルランド)と、自走式トロンメル専業メーカーのMDS社※4(エムディーエス・アイルランド)のモバイル機です。
EvoQuip社製ジョークラッシャとスクリーン
MDS社製トロンメル
1.背景
当社は2012年にFINLAY社※5(北アイルランド)と輸入代理店契約を締結し、これまで国内向けに150台を超える自走式破砕機・スクリーン・コンベアなどを供給しています。FINLAY社の製品は、砕石業・鉱山業・製鉄業・港湾荷役業など中~大型機種が中心ですが、今回販売を開始するEvoQuip社の製品は、小型機を中心に災害時の復旧現場でのがれき破砕や分別処理、解体現場における破砕処理、建設現場で発生する土(建設発生土)の選別など様々な環境でご活用いただけます。また、MDS社製のトロンメルは混合廃棄物や木質系廃棄物の破砕・分別用途だけでなく、大塊や原料に対応した特重仕様機種もあり、砕石場における発破原石や粘性の高い原料でも安定した精度で選別可能です。
なお、両ブランドのスペアパーツはFINLAY社と共有するパーツセンターから供給するため、充実したアフターサービスの提供が可能です。
2.各ブランドの取り扱いモデル
社名 | ブランド | 機種 | 重量 | 用途 |
---|---|---|---|---|
EvoQuip | Bison35 | 超小型ジョークラッシャ | 3.4t | レンガ・瓦・タイルなどの破砕 |
Bison120 | 小型ジョークラッシャ | 12.4t | 解体・建設現場内での破砕 | |
Caiman150 | 小型二軸シュレッダー | 16.5t | コンクリート・廃木材・廃プラ・軽量スクラップなどの破砕(2軸破砕歯の交換により多様な原料に対応可能) | |
Harrier220 | 超小型スクリーン | 3.3t | 管工事・建設現場内での発生土選別 | |
Colt600 | 小型大塊対応型スクリーン | 12.0t | 災害廃棄物・建設発生土などの選別 | |
Falcon820 | 製品選別用スクリーン | 15.9t | スラグ・コンクリート廃材などの選別 | |
MDS | M412 | トロンメル(特重使用モデル) | 21.5t | 発破原石・建設発生土などの選別 |
M518R | トロンメル(標準モデル) | 19.5t | バイオマス原料・混合廃棄物・災害廃棄物などの選別 |
3.想定される用途
2024年1月1日に発生した能登半島地震により、被災地では多くの道路インフラに被害が発生しました。今後の復旧・復興において輸送効率の改善が求められ、コンパクトで効率の良い輸送可能なモバイル機の活躍が期待されます。
また、建設業界や運送業界では「2024年問題」の影響を受け、急激な人材不足が発生すると予測されています。建設発生土や廃棄物のリサイクル処理を現場内で行うことで、資材の運搬作業が低減され省人化に繋がります。さらに、運搬作業の低減とリサイクル利用によりCO2の排出量削減に寄与し、持続可能な社会の実現に貢献できると考えております。
一方、一昨年に販売を開始した固定式の新型コーンクラッシャも好評を博しており、昨年には大型機と小型機をラインナップに追加しました。
今回の移動式機械の取扱機種追加により、顧客の様々なニーズ、用途に対して、固定式および移動式の各種ラインナップの中から最適なソリューションを提供できると考えております。
以上
※1 TEREX社 各種マテリアルハンドリング機器を製造・販売(米国・コネチカット州)https://www.terex.com/
※2 モバイル機 移動式破砕機(クラッシャー)・ふるい機(スクリーン)等
※3 EvoQuip社 小型に特化した自走式破砕機、選別機を製造・販売(英国・北アイルランド)https://www.terex.com/evoquip/en/
※4 MDS社 トロンメルを製造・販売(アイルランド) https://www.terex.com/mds/en/
※5 FINLAY社 自走式破砕機、選別機を製造・販売(英国・北アイルランド)https://www.terex.com/finlay/ja/
サスティナビリティの取り組み
当社グループは社是および企業理念に基づき、大きな壁を乗り越えるチャレンジ精神と創造力で、すべての人々を幸福にするモノづくりを通じて長期的な企業価値の向上を目指すとともに、社会と地球の持続可能な発展に貢献してまいります。
本件に関するお問い合わせ
株式会社栗本鐵工所 素形材エンジニアリング事業部
電話 06-6538-7304
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